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日本の未来

グローバル化に邁進する日本の未来に危機感を抱く者です。歴史認識を正して日本人としての誇りを培いたいと願っています。体験にもとづく本音トークも交えます。

【憲法の平和の理念】は「思考の檻」なのか?


昨日行われた「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」の平和宣言で、田上市長は「戦争をしないという平和の理念は永久に変えてはならない原点。悲惨な戦争の記憶を忘れてはならない」と呼び掛けました。

さらに市長は安全保障関連法案について、「憲法の平和の理念が、揺らいでいるのではないかという不安と懸念が広がっている」と指摘し、政府と国会に慎重で真摯な審議を求めました。


8月6日の広島平和宣言では、混乱を避けるためか、安保関連法案に直接触れることはありませんでしたが、松井市長は「武力に依存しない幅広い安全保障の仕組みづくりと、憲法の平和主義が目指す真の平和への道筋の浸透」を求めました。



一方同日、第7回8.6広島平和ミーティング「反核平和70年の失敗」~憲法9条中国軍拡も北の核兵器も止められなかった!~と銘打って、リーガロイヤルホテル広島において、櫻井よしこ氏および百地章氏の講演会(日本会議主催)が開かれた様子です。

ヒロシマの平和」とは、世界の現実から目を閉じさせる思考の檻だった、
国内法である憲法に外国を規制する力はない、
今我々がなすべきことは我々自身を憲法の迷妄と反核平和という自己矛盾から解放すること、
真の独立と平和と安全を獲得するのに何を改革すべきかを明らかにせねばならないーーーパンフレットからはだいたいこのような主旨が推察できます。

いずれこの講演がネット上にあげられたら、視聴してみたいと思いますが、恐らく安倍政権の安保法案に沿った路線で、力の均衡を重視して自主防衛を強化しようと呼びかけているのでしょう。



ヒロシマナガサキで行われた平和祈願の式典で述べられた宣言と、政治の動きのギャップや、いわゆる有識者と言われる人々の過激ともとれるスローガンを、自分の中でどのように整理すればよいのか、日々考えています。

目の前の高校生たちは、祖父母の代が幼い頃に経験した戦争に対して、文学や映像や語り部のお話を通して一生懸命追体験しようとし、未来への道筋を探っていま す。おとなたちの価値観や考え方の違いに、混乱し迷いながら、政治家たちが正しい方向に国を導いてくれるよう、一生懸命願っています。



この夏、安倍政権はまさに政治生命を賭けて「安保と談話」に取り組んでいます。安倍首相の外交・安保面での基本方針は一貫して「積極的外交」に集約されるこ とは、ご存知の通りです。憲法の解釈の変更が、引いては憲法改正へと発展するようにとの展望も、多くの国民は承知しています。

ですが、国会であれほど長期にわたって議論が展開されていても、果たして国民の理解が進んできたといえるのでしょうか? 2つの平和式典を通して、これが如何に難題であるかということを改めて感じています。そして、70年という節目に、何かを変えるべく決断せねばならないの だとすれば、国民一人ひとりが決してこの課題に無関心でいてはいけないと思います。仕事や趣味やスポーツ観戦の合間に、真剣に安保について考え、周囲とも 話し合うようにしたいものです。