日本の未来

グローバル化に邁進する日本の未来に危機感を抱く者です。歴史認識を正して日本人としての誇りを培いたいと願っています。体験にもとづく本音トークも交えます。

日朝の大学生交流が秘める可能性とは?

一昨夜のNEWS23(TBSテレビ)で、日本の大学生たちが訪朝し、平壌において、日朝の大学生が交流する様子が映し出されて、大変驚きました。こんなことが可能なのかと・・・ 

放送時間は、ニュース番組の中での特集ですから、10分前後だったかと思います。2泊3日の日程で(下記の記事に寄れば約1週間滞在したように受け取れます が、聞き違いでしょうか?)、自己紹介、会食、ハイキング、ディスカッション、お別れ会などの様子が描かれていました。

最初に思ったのは、ここのところ大量処刑や韓国との間での武力衝突が報道され、かつて拉致された人々が今なお日本に帰されていない物騒な国に、よくもまあ、大学生が勇気を出して乗り込むことができたな・・・ということでした。

NGOの手引きがあり、報道陣も同行しているということで、身の危険は極めて少ないと判断できたのかも知れません。

北朝鮮の外語大で日本語専攻の生徒たちは、ほぼ日本語がぺらぺらで、コミュニケーションはうまくとれていた様子でした。若者たちは、最初こそぎこちなさが あったものの、二日目からはすっかり打ち解けて、別れの時には男子は固い握手を、女子は涙を流しながら、抱擁をしていました。

育った環境がまったく違っても、ほんの短期間でもこんなに通じ合え、大切にし合うことができるということを目の当たりにして、胸が熱くなりました。

けれど、残念なことに、日本人の大学生たちは、何ら自己主張をしないまま、貴重な訪朝の機会を過ごしてしまったように見受けました。

たとえば、次のようなやりとりがありました。

北朝鮮側の学生からの質問「安倍70年談話をどう思いますか?」への日本人学生からの答えは、「やはり謝罪をしないと、国交が回復できないと思った」という ようなものでした。これからの子孫たちが謝罪をし続けなくてもよいように・・・という、あの談話の要ともいうべき部分を、ちっとも受け止めていない答え方 だと、がっかりしました。

北朝鮮側の女子学生との個人的な話をしたなかで、「彼女の祖父や親戚の人たちが、植民地時代に日本人に殺されたと聞いて、何も言葉がなかった」と日本の男子学生が述懐している場面もありました。

日本は過去、この国の人たちに対して悪いこと、ひどいことをした、という意識しか持たず、その負い目を再認識した、というような日本人学生の様子に、この交流会の意義を疑わずにはいられませんでした。

しかも、拉致問題についての言及は一切ありませんでした。かなりの時間をかけて意見交換をしたようなので、もしかしたら話題には出たのかも知れませんが(予 め話題に関する制限がかかっていたのでなければよいのですが)、テレビ局側は、あくまでも拉致問題とは切り離して扱いたいのだなという意図を感じました。

このコーナーの締めくくりとして、岸田外相がにべもなくあしらわれている映像をバックで流しながら、男性キャスターが、「政府は拉致問題の進展が阻まれているが、一方で民間での交流がこうして行われているということで、両国の関係が改善に向かうことを願いたい」というようなコメントをしていました。

実際、北朝鮮の女子大生の感想に、「これまで日本にはよいイメージがあまりなかったけれど、この交流を経験して、ずいぶんイメージが変わりました」という言葉もありました。

日本でも、北朝鮮といえば、非人道的な独裁国家というイメージが強く打ち出されています。様々な誤解もあるのでしょう。

現実をよく知ること、歴史の真実をもっとよく学ぶこと、そしてうわべではなくとことん話し合って、明らかに目の前に立ちはだかる壁を何とか突き崩すことを目 指せるのであれば、若者たちの出会いと触れ合いのこうした機会を通じて、お互いを尊重する気持ちが養われることは、大変有意義だと思います。




平壌で日朝の大学生ら意見交換 「対話続け交流深めよう」

http://www.jp-news.info/article-2685.html

2015-08-28


【平 壌共同】日本と北朝鮮、韓国の子どもたちの交流を進める非政府組織「KOREAこどもキャンペーン」(東京)などとともに平壌を訪れた日本の大学生らが 28日、平壌外国語大の日本語専攻の大学生と、両国の若者が交流を深める方法について議論し「もっと時間をかけて対話を続ける必要がある」と意見を交わし た。

日本からは東大や中央大、国際基督教大などの男女7人が今月22日から訪朝。日本人と初めて会う平壌外大の9人と歴史施設を見学したり、双方の国の歌を紹介したりして過ごした。

平壌外大は学生数約2千人で、計23カ国語を教育する5年制大学。日本語専攻の学生は約40人。