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日本の未来

グローバル化に邁進する日本の未来に危機感を抱く者です。歴史認識を正して日本人としての誇りを培いたいと願っています。体験にもとづく本音トークも交えます。

安倍首相に突きつけられた【拉致解決】の正念場


北朝鮮が、自ら「拉致問題」を口にしたということに関しては、私自身も前回のブログで取り上げ、これを聞き流すのはどうかという旨を書きました。同じ受け止め方をされたようで、昨夜BS日テレの「深層ニュース」で、このことが特集として取り上げられたのです。そして15年前に帰国した拉致被害者である蓮池薫氏が、金正恩体制での拉致解決はあり得る」と強く訴えました。

蓮池氏は、自身の拉致体験を話し、「北朝鮮にいるとき、この海でつながれた向こう岸に、どうして行けないのかと、共に拉致された妻と話し合ったことが鮮明に思い出される」「私たちが帰国したことを残された拉致被害者の人たちは知っているはずなので、帰国への思い、何故自分たちはいつまでも帰れないのか・・・という辛さは、自分たちの時以上に壮絶であろうと胸が痛む」と語りました。


蓮池氏は、北朝鮮に対しては、「真実を突きつけながら、生存者を帰せ!と働きかけ、将来を考えさせることが大切。」、日本政府に対しては核ミサイル問題とは別に拉致問題を解決すべき。拉致問題を解決することができるならば、核ミサイルに関係ない方法で援助をするという交渉をしてほしい。アメリカに、日本が拉致問題を優先するのも致し方ないと思わせるくらいの勢いで臨むべき」と明確な提言をしました。

具体的には、「安倍首相が訪朝を申し入れると、北にとっての重要なカードになる。
目標が設定されると、事務的な話し合いが加速される。日朝関係の改善につながるかもしれないと期待をさせるトップ外交の意義は大きい」ということです。


これを受けて、政府関係者は、「今すぐにトップ会談は難しい」と述べ、ニュースキャスターは、「国民世論を巻き込む必要がある」と投げかけました。



折しも今月23日には、拉致被害者の救出を求めての国民大集会が行われました。「危機をチャンスに変えることができるかも知れない。一緒に、最優先だ!今年中に救う!という声を挙げていきたい。」という力強い呼びかけから始まりましたが、それを受けて
安倍首相の演説は、実に頼りないものでした。

「・・・拉致被害者の救出のために、米国の協力も要請しているわけでありますが、米国とも連携しながらこの問題に当たっていきたいと考えています。今後とも拉致問題は米国をはじめ国際社会と連携し、わが国が主体的に解決をしていかなければならない問題であります。・・・」その後は、いつも通りの美辞麗句でした。「最優先」という言葉にさえ、空しい響きがあります。

今がチャンスだという強い思いや、核問題とは切り離してここで日本独自の交渉を直ちにしようという決意は、微塵もなく、挨拶の中で三度も「米国」を持ち出したことで、ああこりゃダメだ・・・と思わざるを得ませんでした。15年前、日朝国交正常化に横槍を入れ、拉致問題解決を妨げたのは他ならぬアメリカだったことを、我々はしっかりと認識する必要があります。



ところで、アメリカに、北朝鮮を「テロ支援国家」云々という資格があるのでしょうか。本気で拉致問題を解決しようとするなら、北朝鮮の異常性を告発するより、核廃絶ができない世界情勢の異常さを鑑みて、いかに共生共存を図るかという視点で解決の道を探るしかないと考えます。

北朝鮮のあり方を考えるとき、国家体制を少しでも人道的な方向に導こうとするなら、国際社会が一国家として認めなければなりません。核保有を認めないならば、いつまでも平行線となるのではないでしょうか。

森本卓郎氏の「トランプ大統領が訪朝して、核廃絶を約束させ、国家存続のための何兆円かの支援金を日本が出す」というシナリオよりも、
蓮池氏の「安倍首相が訪朝して、核ミサイルとは切り離した別の支援を行う代わりに拉致被害者を救出する」というシナリオの方が、より現実的だと思います。

皆さんはどうお考えでしょうか。




2017.04.23「今年中に全ての被害者の救出を!国民大集会」

https://www.youtube.com/watch?v=T4B9jAGSUKQ

2017/04/23 に公開





森永卓郎】米国の本音?中国・北朝鮮問題と貿易赤字!2017年4月

https://www.youtube.com/watch?v=rV2rNdo_9Wc

2017/04/18 に公開


「トランプ大統領自らが北朝鮮に乗り込んで、北朝鮮という国家の存続を認めることを条件に核廃棄の交渉をすれば、金正恩のメンツも立つし、中国の意向にも添える」という森本説だが、私には荒唐無稽に思えます。

「トランプにとっても世界の脅威を潰したという手柄になる。但しその際には、北朝鮮に対して何兆円という経済援助が必要になる。それは、日本が負担するということになるだろう。」


日本の一人負け説です。「戦争になった場合、日本の被害は甚大だ。それならば、何兆円かの経済援助をした方がまし」というわけです。

北朝鮮が核放棄をするでしょうか。韓国はどう対処するのでしょうか。

最期に、「このシナリオの唯一の難点は、トランプが訪朝した際に若干命の危険があるということだ。けれどそうなったらそうなったとき・・・」だそうで、これは何とも無責任発言ではないでしょうか。